令和3年度PTA大会(3)

70周年記念として、星山麻木先生(明星大学)から「共に生きる相模原を目指して!」をご講演いただきました。

最初に、星山先生は相模原の宝として、絵本『かなわね』を紹介されました。小学校3年生のかなさん。学校で辛い思いをして泣いているかなさんをを笑顔にしたお母さんの魔法のことば「勉強が苦手でも人よりも遅れはあるかもしれないけれど、かなにはふつうの3年生がたくさん努力してもかなわないものがあるじゃない。元気のない人を自然と笑顔にさせちゃう力や、人の何倍もうまく絵を描くことができるんだよ」。苦手なことよりも素敵なところを見つけてあげることの大切さを話されました。

子どもができないことを「どうして」「がんばりが足らない」と何回も責める親や大人、そして苦しむ子ども。記憶力や器用不器用などの動作だけでなく、「聞こえ方、見え方、空間認知、目には見えない機能は子どもによってずいぶん差がある」。思いやりと優しさで、多様な学び方、その子が楽しく学べる工夫(合理的配慮)を大人の責任で整えてあげることが大切と話されました。

「あの子、グレイじゃない」、何が白で、何が黒なのか。みんな白(普通)になろうと、させようとして子どもや親は苦しんでいる。「いろんな色がある。こい、うすいもある」「自分に合った学び方」「自分らしい生き方」がある。むずかしい「障害」や「特性」の言葉を使わず、「虹色の子どもたち」について紹介されました。

「発達多様性のある子が増えている。10人中、3人は支援を受けていても7人は受けていない現状で、子どもや親は苦しんでいる」。「相模原の発達サポート講座は2期目に入っている。学んだ人をどうするか」、持続可能な仕組み、制度化が今後の課題と話されました。

現在、星山先生の講演を動画配信できるよう作業中です。ご期待ください。